新たなコーヒー生豆取引きの流れ
本日は、コーヒー生豆の輸入に関して少し。
新しくグアテマラのコーヒーが届きました。
※グアテマラ ラ・エスペランサ
こちらのコーヒーに関しては、新しい輸入業者様との取引になります。
今までも生産者についてや、産地の輸出業者に関して、そこからの日本での保管等、全て私が把握できるものだけを仕入れて参りました。
※ルワンダガコ農園
今回の新しい取り組みというのが、産地から日本に来るまでのコスト、所謂、仕入価格の内訳まで全て公開されているということです。
仕入価格は当然分かっていても、その中身までは分からないのが現状でした(輸入まで自社でやっていればわかるとは思いますが)
我々が仕入れた価格の何パーセントが生産者の取り分なのか、という具体的な部分までわかる取引は今までなく(小さい豆屋なので仕方ないですが。。)
かといって、大手の会社がそれを公開していることもなく、
日本の商社がそれをわざわざ告知することもなく、(商社の一担当者が知る由もないと思います)
でもそれは、ごく当たり前のことだとは思います。
※輸出前の倉庫@ルワンダ
例えば、近くのパン屋さんに、
「あんぱん」の【原材料費】【販売管理費】【利益】を教えてと言っているようなものなので。
ただ、我々としても、この内訳を知ることで、より生産者の現状を知ることができたり、
法外な中抜き(生産者の取り分を減らして、大幅に利益を上乗せすること。)
をしていないことがわかるため、安心して取引ができます。(そんなコーヒー、高品質でめちゃくちゃ美味しくても買いたくない)
そんなことをやっているのがTYIPACAさん
今後は、生産者と我々をつなぐプラットフォームも作るそうです。
こちらも、我々としては、産地に行かなくてもより深いコミュニケーションを取れることが期待できるので、楽しみでしょうがないです。
まだまだ始まったばかりですが、これからも応援していきたいと思ってます。
最後に、仕入の内訳です。
生産者(51%)
PrimaVera Coffee(輸出業者)は、250以上の小規模生産者からコーヒーチェリーまたはパーチメントコー
ヒーを購入し自社のミルで精製し輸出しています。この価格は小規模生産者(フランシスコ・モレラス氏)に支払う価格です。
精製(5%)
生産地における倉庫、物流、精製、選別、パッケージング、Anacafeに支払う税金の合計です。
輸送費(14%)
海上運賃(運賃、燃油割増料金、船積登録料、船荷証券発行料など)と国内費用(通関料、食品届
け申請料、植物検疫申請料など)の合計です。
輸入消費税(5%)
海上運賃と商品代金(FOB=輸出業者が提示する現地の港までの価格)
輸入手数料(23%)
これらの収益を通じて、世界中のコーヒー生産者とロースターの、より良いダイレクトトレードを実現し、コーヒーのサスティナビリティを高めるプラットフォームを育んでいきます。
消費税(2%)
国内における輸入費用の課税対象項目(コンテナ荷下ろし料金、書類作成費用など)