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コラム
COLUMN

2025.12.21
コーヒー

「入れっぱなし」が正解?コーヒーバッグの不思議を科学する

「ティーバッグを入れっぱなしにすると渋くなる」
これは、私たちが紅茶を淹れるときに教わる、いわば「お作法」のようなものです。

しかし、コーヒーバッグ(ディップスタイル)においては、その常識が当てはまりません。むしろ、「タンブラーに入れっぱなしで持ち歩く」ことこそが、最も理に適った淹れ方だと言えるのです。

今回は、なぜコーヒーバッグは時間が経っても渋くならないのか、その理由を物理学の視点から紐解いてみます。


1. 物理の法則が「自動ブレーキ」をかける

コーヒーが溶け出す仕組みは、物理学で「フィックの拡散の法則」と呼ばれます。

J = -D dCdx

(フィックの第一法則)

難しそうに見えますが、言っていることはシンプル。
「成分は、濃い場所から薄い場所へ移動し、同じ濃さになると止まる」という自然界のルールです。

コーヒーバッグを浸しておくと、お湯の中に美味しい成分が溶け出していき、やがて「豆の中」と「お湯」の濃度が同じになります。すると、物理学の法則に従って、成分の移動がピタッと止まるのです。

これを「平衡(へいこう)」と呼びます。
つまり、コーヒー自身が「もう十分美味しい濃度になったから、これ以上出るのをやめよう」と、自動でブレーキをかけてくれるのです。

2. なぜ紅茶は渋くなるのに、コーヒーは大丈夫?

ここで疑問が浮かびます。「じゃあ、なんで紅茶は渋くなるの?」
理由は、素材の「構造」の違いにあります。

  • 紅茶は「葉っぱ」:
    組織が柔らかく、お湯に触れると細胞の扉が全開になります。奥底に眠る膨大な渋み成分まで一気に出てしまうため、ブレーキが間に合いません。
  • コーヒーは「種(タネ)」:
    非常に硬い細胞壁に守られた「木の種」です。成分の通り道が狭いため、抽出が穏やかです。美味しい成分が出きったところでちょうど「平衡状態」になり、渋みが出る前にシャッターが下りる構造になっています。

 

3. 美味しく飲むための、たった一つのルール

 

この物理学の恩恵を受けるために、守っていただきたいコツがひとつだけ。
それは、「振らないこと」。

激しく振ったり、バッグを絞ったりすると、せっかくの「自然なブレーキ」が壊れ、雑味を無理やり引き出してしまいます。

1. お湯を注ぐ

2. フタをする

3. あとは、忘れる

これだけで、物理法則が勝手に最高の一杯を作ってくれます。


忙しいあなたの、「最高の相棒」に。

仕事に集中して、ふと気づいた時が飲み頃。
時間が経ってもクリアな甘さが続くのは、コーヒー豆という素材が持つ「科学の力」があるからです。

BASE COFFEEのコーヒーバッグで、自由でスマートなコーヒーライフをお楽しみください。