デイビットさんのコーヒーをおすすめする5つの理由
当店では、おすすめのコーヒーは何か。と聞かれると「ルワンダのコーヒーです」とお答えします。
その理由を一つ一つ解説していきたいと思います。
【目次】
デイビッド・ルワンザンガボさんの人柄
2017年より毎年来日してルワンダコーヒーの普及活動に熱心なデイビットさん。
日本滞在中は、様々なお店に出向き、お客様へ直接ルワンダコーヒーについて説明して下さいました。
我々のような小さなコーヒー屋にも、こんなにも熱心にコーヒーについて語り、自国のことをPRしている姿を見ると、やはり応援したくなります。最後にも書きますが、もちろん高品質なコーヒーを作っているからこそです。
滞在中はユーモアを交え、積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿がとても印象的です。
デイビットさんのセミナー風景など、我々が運営しているプロジェクトページはこちら
ルワンダについて
日本から約20時間程かけて到着したのは、首都キガリ。
キガリは治安も良く、ホテルも充実しているため、日本人観光客も増加中とのこと。
特にフイエマウンテンコーヒーのコーヒーツアーは人気だそうで、年間を通してツアーに参加できます。
ルワンダでの移動手段は、バイクタクシーか通常のタクシー。
バイクタクシーはルワンダ人にとっては、一番ポピュラーな移動手段だそうです。
我々はデイビットさんにお迎えに来て頂き、フイエマウンテンコーヒー社まで3時間の道のりです。
途中、食事を挟みましたが、基本的には、穀物を煮たり、炒めたものが多く、味付けもシンプル。
特に美味しくないものは無いので、安心して滞在できるかと思います。
フイエマウンテンコーヒー社
フイエマウンテンコーヒーは、ルワンダ南部のフイエディストリクトにある、コーヒーを加工処理をする場所です。
このフイエマウンテンコーヒー社を中心として、7地域からコーヒーチェリーを集めてきて加工処理をしています。
コーヒーチェリーを集めたその日に、加工処理を行います。その日にうちに処理しなければならないのは、チェリーの状態で発酵が進んでしまうためです。そのため、収穫期である3月~6月は、夜通し作業を行うことも少なくないとのこと。
↑コーヒーチェリーと、その中身がコーヒー生豆
ピッカーと呼ばれる、コーヒーチェリーを摘む人が一つ一つ手作業で摘み取ったコーヒーチェリーを、さらに人の手をかけて加工処理をする。
我々が普段飲んでいるコーヒーには、このような大変な作業を経ていること、できれば皆さまに知って頂ければと思っております。
農家の実情
我々が訪問した際は、ルワムエルという地域農家さん達のミーティングが行われていました。
特に印象的なのは、肥料や農機具をデイビットさんに対して提供してほしいという声が多くあったことでした。
コーヒーだけではなかなか収入を大きく得ることが出来ないため生活に余裕はありません。基本、農作物を育て食糧をまかない、そしてその食糧を売りに行く、コーヒーの収穫期には、コーヒーチェリーを売る。
そんな一年を繰り返し繰り返し過ごしているのが実情です。
フイエマウンテンコーヒー社では、そのような農家さんに向けてセービンググループという制度を設けています。これは貯蓄を目的とした基金で、計画的に資金を将来に回していくということを、推奨している制度です。
そのような取り組みに力を入れているのは、本当に共感できます。
美味しさの秘密
デイビットさんが美味しいコーヒーを作れるのは、彼の経歴にあるのだと思います。
30代まで、農業技師としてルワンダの国家プロジェクトへの参画をしてきたデイビットさんは、農作物栽培へのアプローチや、土壌改良に詳しく、また勉強熱心です。
コーヒーの加工場を始める前に、遠く離れたコスタリカまで視察に行き、当時スペシャルティコーヒーの最先端をいっていた生産者へ会いに行き、一から精製について学んだそうです。
まずは小さく始め、少しずつ加工量も増やしてきたので、クオリティも高いまま今に至っています。ですので、COE(品評会)に最初にエントリーした年から上位入賞を果たしています。
年を重ねるごとに、本当にクオリティが上がっているデイビットさんのコーヒーは、日本でも多くは流通していません。
我々に出来ることは、この流通量を増やすことで、デイビットさんやルワンダの農家さんへの還元に繋がると信じています。
購入の選択肢がたくさんある今の時代。
できればその購入が、だれかのためになることを想像して頂けるように、情報をお伝えしていくことを、可能な限り続けていきたいと思います。