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コラム
COLUMN

2019.03.12
コーヒー

ベースコーヒー式コーヒーの淹れ方:ペーパードリップ編

「コーヒーを淹れる」と聞くと多くの人がこんな風景を想像するのではないでしょうか…

 

ハンドドリップ

 

ドリッパ―と呼ばれる器具とフィルターを用いて上からお湯を注ぎコーヒーを抽出していく、コーヒーを淹れるうえで最も手軽な方法のひとつ、「ペーパードリップ」です。

スタイリッシュにお湯を注ぐ姿が印象的なこの作業。一見シンプルですが、実はとっても奥深いのです。同じレシピで淹れても、ドリッパ―の種類やお湯の注ぎ方でコーヒーの味わいは大きく変わっていきます。

ドリッパーによって淹れ方にもそれぞれポイントがありますが、今回は共通しているペーパードリップの基本的な点と、ベースコーヒー式ペーパードリップの方法を紹介します。

 

ベースコーヒー式ペーパードリップの使い方とポイント

ペーパードリップの淹れ方は…

フィルターと豆をセットする➡お湯を少量注ぎ蒸らす➡さらにお湯を注ぎ抽出する

の三工程に分かれます。

ペーパードリップに必要な物

コーヒー豆(中挽き)
お湯(90~95℃)
ドリッパー
フィルター
ケトル(注ぎ口が細い物)

 

手順1・フィルターと豆をセットする

 

フィルターをドリッパーにセットします。この際にフィルターのつなぎ目を折る(台形のものは互い違いに)ことを忘れないようにしましょう。こうすることでフィルターとドリッパーをしっかりと密着させることができます。密着させることでフィルターが安定し、またお湯が、正しい通り道であるドリッパーに刻まれた溝を通ることができるようになります。

 

フィルターをセットしたらそこに挽いた豆を入れ、軽くゆすって表面をならしましょう。

手順2・蒸らし

 

コーヒーを美味しく淹れるためには準備段階である『蒸らし』が重要です。

お湯を少量入れ、全体的に豆を湿らせましょう。

『蒸らし』を行うことで、コーヒーの粒子が膨らみ、抽出時にコーヒーのエキスがしっかりと出るようになります。

ベースコーヒーでは、14.5gのコーヒーに対して30秒、25gに50秒の蒸らしの時間を設けています。

手順3・抽出する

 

蒸らしが終わればいよいよ抽出です。

真ん中をめがけて500円玉程度の円を「の」の字を描くようにお湯をゆっくりと注ぎます。

お湯の量は、14.5gのコーヒーに対して『蒸らし』に注いだ分も含めて235mlになるようにお湯を注ぎます。25gに対しては450mlになるようにお湯を注ぎます。

 

ドリッパーによってはお湯を数回に分けて注ぐものもありますが、ベースコーヒーでも用いてる「メリタ社」の物は一定のスピードでお湯が落ちていくため、一度にゆっくりと必要量注げばあとは待つだけなので、初めての方にもおすすめです!

メリタアロマフィルター12

手順4・カップに注ぐ

14.5gの豆に対し200mlのコーヒー液を、25gに対し400mlのコーヒーが抽出できたら終了の合図です。ドリッパーを外します。

コーヒーが抽出し終わったら、まず軽く混ぜましょう。抽出仕立てのコーヒーはコーヒー成分の濃淡があるため混ぜて整えることが大切です。

最後に温めておいたカップにコーヒーを注げば完成です。

 

これは避けよう!ペーパードリップのNG行動!

ドリッパーによって気を付ける点はさまざまですが、共通してやってはならないNG行動が3つあります。これらのポイントには気を付けましょう

コーヒーの壁を崩してしまう。

コーヒーを抽出しているとドーナツ状にコーヒーの壁がドリッパー内にできていきます。なんだかもったいない気がしてこの壁を崩してしまいがちですが、こちらはNG行動です!

この壁を崩しながらお湯を注いでしまうとコーヒーにお湯が触れずにそのまま落ちてしまい、コーヒー成分が抽出されない薄いコーヒーになってしまいます。

またコーヒーの壁自体がコーヒーの雑味を取ってくれる、ろ過装置のような役割を果たすため、壁は崩さず真ん中にお湯を注ぎましょう。

一回目よりお湯を入れすぎてしまう。

ドリッパーによっては複数回に分けてお湯を注ぐ物もあります。これらを使用する際に、お湯を注いで上がっていく水位を気にせず適当に淹れてしまうのはNGです!

一回目に注いだらそれ以降、その時できたコーヒーの壁より上にお湯を注がないようすることが重要です。

もし壁を越えてしまうと壁を崩したとき同様にお湯だけが外側をつたって落ちてしまいます

一回目にドリッパーの7分目くらいの高さまでお湯を注いだら、二回目以降はそれを越えないように注意しましょう!

最後の最後まで落としてしまう。

ドリッパーから全くコーヒーが落ちてこなくなるまで抽出したくなりがちですが、これもNGです!

コーヒーの良質な成分が落ち始めるのは落とし始めて最初の数mlの間で、抽出が進んでいくにつれ、雑味が増えていきます。

そのため、落ちきる前、少しお湯がドリッパーに残っている状態でドリッパーをあげるとその雑味がカップまでたどり着くことを防ぐことができます。

ドリッパーによっては雑味部分が放っておいても落ちないようになっている物もあります!

 

ペーパードリップのメリットとデメリット

ペーパードリップは日本で最も用いられているコーヒー抽出法の一つといえるでしょう。

ここでは、そこまでの支持を得る「ペーパードリップ」のメリット、それに対してのデメリットを見ていきましょう。

 

ペーパードリップのメリット

後処理の簡単さ

コーヒー抽出後に出る豆カスも、フィルターと一緒に捨てることができるため後処理が簡単なことが大きな点です。また、器具もシンプルで分解などが必要ないため洗いやすいのもペーパードリップの良い点です。

器具が揃えやすい

特別な機械などは必要なく、またドリッパーやフィルターも他の器具と比べて安くそろえることができるため挑戦しやすいという点がコーヒー生活を始めようという人を引き付ける一つのポイントでしょう。

自分の好みの味に仕上げられる

蒸らしの時間やお湯の注ぐスピードで仕上がりをコントロールすることができるため、豆によって淹れ方を変えてみたりというように、慣れてくると自分の好きな味わいにコーヒーを仕上げることができるのもペーパードリップの特徴です。

 

ペーパードリップのデメリット

コーヒーオイルを吸着してしまう

フィルターがコーヒーの成分の一つであるコーヒーオイルを吸着してしまう為、豆のダイレクトな味わいを感じにくくしてしまいます。よりコーヒーオイルを残したまま抽出したい場合には「フレンチプレス」をおすすめします。

淹れる人によって味が変わってしまう

ドリッパーによっては淹れる人や淹れ方によって味が変わってしまいます。メリットにもあるように好みの味を出すことができる一方で、つねに一定のコーヒーに仕上げるにはそれなりに練習が必要なため安定しにくいというのがペーパードリップの難しい点です。

 

立ち上るコーヒーの香りを感じながら淹れることができ、後処理も簡単なペーパードリップ。

自分の好みに合わせたドリッパーを見つけてみたり、淹れ方を模索してみたりと突き詰めていくことができるので、コーヒー生活を豊かにするのがこの淹れ方の一番面白い点でしょう。

いつかドリッパーの種類の解説もしたいと思いますので、どうかお楽しみに!