挽き具合について
コーヒーを淹れるうえで重要なポイントの一つである「挽き具合」。
どれくらいの細かさで挽けばいいのかわからない!と困ったことがある方もいるのではないでしょうか?
お家でコーヒーを淹れてもあまりおいしくできないという方…もしかしたら豆の挽き具合を少し変えるとおいしくなるかもしれませんよ?
今回は、コーヒーを淹れるうえで忘れてはいけない「挽き具合」に関して紹介します。
【目次】
器具に合わせた挽き具合
器具に合わせて豆の挽き具合を変えることはとても重要です!
理想は、粉の一粒一粒が寸分違わず同じ粒度であること…しかし、実際のところそれは不可能です。
挽いた粉を振るいにかけて粒度を調整する器具もありますが、どうしても少し大きい粉が出てしまったり、微粉が混じってしまったりするものです。
だからこそ、視覚でおおよその粒度が適切かどうかや、味覚で抽出方法に対しての粒度が適切かどうかを見極めることが大切です!
ではここからは、抽出器具に合わせた豆の挽き具合を大きく
細挽き
中挽き
粗挽き
の三つに分けて見ていきましょう!
細挽き
細挽きは、ペーパードリップ、コーヒーメーカーで少し濃いめに抽出したい時やサイフォンを使うときにちょうどいい挽き具合です。
粉の粒度は0.2~0.5㎜程度、よく言われる例えでは「グラニュー糖より少し細かめ」です。
中挽き
中挽きは、ペーパードリップ、コーヒーメーカーで抽出したい時にちょうどいいです。
粒度は0.2~1㎜程度、例えると「グラニュー糖くらい」
粗挽き
粗挽きは、フレンチプレスや布ドリップに向いている挽き方です。
粒度は1~1.8㎜程度、例えるならば「ザラメ程度」です。
ご紹介したのはあくまで目安なので、実際に淹れてみて、おいしく抽出できてるか確認してみましょう。
味が濃すぎたら少し粗めに、薄いと感じたら少し細かめにしてみてください。
挽き具合の重要性と考え方
コーヒー器具の紹介や、淹れ方講座などで必ずと言っていいほど言及される「挽き具合」ですが、ではなぜそこまで重要視されるのか?
それは挽き具合が抽出されるコーヒーの濃度に影響を及ぼすからなのです。
それはつまりどういうことか?こんな実験を想像してみてください!
挽き具合の違うコーヒーの粉を別々のカップに入れ、お湯に同じ時間浸けて放置していたとして
挽き具合が細かい粉が浸けられたカップと、粗い粉が浸けられたカップ…さてどちらのカップの方が濃くコーヒーの成分が溶け出ているしょう?
答えはそう、細かい粉の方です。
コーヒーの粉が水と触れる面積が大きいほどより多くコーヒーの成分が溶けだします。
細かければ細かいほど成分がたくさん出やすくなるということです。
では次に、コーヒーの淹れ方ごとによる、コーヒーとお湯が触れている時間を考えてみましょう。
上からお湯を注いでコーヒーを抽出するペーパードリップ、注がれたお湯がコーヒーとフィルターを通り落ちるまでの、粉とお湯が触れている時間はわずか数秒ほど
それに対し、コーヒー粉をお湯に浸けて最後にフィルターを落とすフレンチプレス、お湯とコーヒーが触れている時間は3~4分
粉とお湯が触れる時間が違うこの二つの淹れ方。
出来上がるコーヒーの濃度をどちらもちょうどいいくらいにするためには、挽き具合をどうしたらいいでしょう?
ここでポイントのおさらい!「細かければ細かいほど成分がたくさん出る」
つまり、数秒しか触れていられないペーパードリップはその短時間でなるべく抽出できるように少し細かめに、3分もの時間触れ続けるフレンチプレスは濃く出すぎないように少し粗めにすればいいのです。
抽出器具によって挽き具合をどうするか悩むことがあるかもしれませんが、コーヒーとお湯が触れている時間、抽出時間が短ければ細かく、長ければ粗くと覚えておけばわかりやすいと思います!
ある程度慣れてくると、見た目でだいたい挽き具合が適しているかがわかるようになると思います。
しかし最後に大事になるのは個人の好みです!微調整し、自分がおいしいと思う挽き具合を見つけましょう!