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コラム
COLUMN

2019.04.11
コーヒー

コーヒー飲用の歴史

 

前回のコラムで、コーヒー栽培の伝播にまつわるエピソードを少し紹介しましたが、今回は「飲用」に注目していきたいと思います!

「盗み出しによって広まったコーヒー栽培」という歴史からわかるように、そうまでして自国で栽培したいと思わせるほどの魅力と人気がコーヒーには昔からあったのです。

現在、様々な方法や場で飲まれることのあるコーヒーですが、歴史の中でもコーヒーは様々な場面で用いられてきました。

今回は、コーヒーの飲用方に注目してみましょう!

 

飲むだけじゃなかった!エチオピアでの使われ方

 

コーヒーの原産地と言われるエチオピアでは、昔から様々な方法でコーヒーを用いていました。

ここでは、その深い歴史を持つコーヒーの用いられ方を紹介します!

 

お茶会よろしく、コーヒーセレモニー

 

コーヒーセレモニーとはエチオピアに伝わるコーヒーをふるまう儀式の一つで現在も行われています。

エチオピアでは「カリオモン」と呼ばれていて、「カリ」はコーヒーノキの葉っぱのことで「オモン」は「一緒に」と言う意味で、来客をおもてなしするときに行われるものです。日本の茶道みたいなものです。

茶道のように作法や手順が決まっていてさまざまな道具を使いながら、三回に分けてコーヒーを楽しみます。

カリオモンは女性が執り行うものとされていて、エチオピアの女性は皆この作法を覚えるそうです。

 

カリオモン

 

戦のお供、携帯食料

 

エチオピアではコーヒーは飲むだけではありませんでした。なんと民族の間でコーヒーはとある目的のために食料として使われていたのです。

その目的とは、疲れを知らずに戦い続けるため、つまり戦争のためにでした。

コーヒーの実をすりつぶし、バターなんかと混ぜてボール状にし携帯食として用いてたとされています。

コーヒーの興奮作用や疲労回復作用が民族間の戦争時に役立ったのですね。

 

 

イスラム教徒とコーヒー

 

コーヒーが人々に知られていく過程において、イスラム教徒の活躍はとても重要でした。

ここでは、イスラム教徒とコーヒーの関係を見ていきましょう。

 

コーヒーの原型、「カフア」

 

現在飲まれている「コーヒー」の原型とも言える「カフア」と呼ばれる飲み物が14世紀ごろにイスラム教徒の一派、スーフィーによって発明されました。

もともとカフアは、さまざまな飲み物に共通して使われていた名前で、その中でも覚醒作用がある「カート」と呼ばれる葉っぱで作ったお茶が有名でした。

しかしカートは保存が利かなかったという欠点があり、その問題を解決したのが、似た作用があり、保存が利くコーヒーを使ったカフアだったのです。

 

二種類のカフア

 

コーヒーを使ったカフアには二種類ありました。

キシルのカフア
ブンのカフア

です。

何が違うかと言うと、キシルのカフアは乾いたコーヒーの果肉部分だけを使い煮出すカフアのことで、ブンのカフアは果肉と豆を丸ごと煎ってから煮出すカフアのことです。

このブンのカフアが次第に豆だけを使うようになり、現在のコーヒーの姿になったといわれています。

ちなみにイエメンでは今でも、ブンとキシルのカフアを飲むことができるそうです!

 

コーヒーチェリー

 

まるで受験生、スーフィーとコーヒー

 

コーヒーを使ったカフアを生み出したスーフィーの人々ですが、彼らは一体なんのためにコーヒーのカフアを生み出したのか…おそらく読者の皆さんの中には同じ目的でコーヒーを飲んだことがある方もいらっしゃると思います。

それは、眠気を取り払うためでした。

俗世を捨てて教えに没頭するスーフィーたちは修行のため様々な儀式を行います。

その中の一つに「ズィクル」という、一晩中、神の名を唱え続ける儀式があり、徹夜での儀式ということもあり儀式の間に睡魔に襲われる者も多かったそうです。

そこに救世主の如く現れたのがコーヒーのカフアでした。飲めばたちまち眠気を取り払ってくれるカフアはスーフィーたちの間で大人気に!

儀式中眠ってしまわないよう、多くのスーフィーがカフアを飲んでいたそうです。

 

スーフィー

 

スーフィーたちに飲用されていたカフアが彼ら以外からも注目されるのに、さほど時間はかかりませんでした。この後、カフアがイエメン全土、更には他国にまで広がっていき、ついには現在のカフェの原型が生まれるのですが…その話はまた今度!、ということで、次回は「カフェの歴史」についてお送りしたいと思います!