コーヒー健康法:コーヒーにはどんな効果が?
コーヒーが人体に及ぼす影響にみなさんはどんなイメージを持っていますか?
目が冴える?背が伸びなくなる?
プラスなイメージやマイナスなイメージといろいろだとだと思います。
コーヒーが身体にどのように作用するのか、コーヒーは人体に有害なのか有益なのか、たくさんの人が研究し議論してきました。
コーヒーを楽しみとして飲んでいるだけの人たちも知らず知らずのうちに、いろいろな効果を得ています。
せっかくなので、それらの効果を理解して有効活用しちゃいましょう!
というわけで今回は、コーヒーが身体にどのような影響を及ぼすか、そしてそれを活用した健康法についてご紹介します!
【目次】
飲むたびに起こる、急性的な効果
コーヒーを飲むことによって得られる効果には、飲むたびにすぐ効果が出る急性的なものと、習慣的に飲むことによって得られる慢性的なものがあります。
そして、コーヒーを摂取してから早くて数分で効果が現れる急性的なものは、その即効性と有用性から、うまく使えばとても役に立つものが多いです。
コーヒーを摂取することによって得られる急性的効果を理解し活用しましょう!
眠気覚まし・集中力の向上・疲労感の軽減
これらはコーヒーを飲むことで得られる最も代表的な効果と言えるでしょう。
徹夜の時なんかにこれらの効果を期待してコーヒーを飲む人も多いのではないでしょうか?
これらは、コーヒーの成分であるカフェインが中枢神経に作用して興奮状態を作りだすことによって得られるものです。
個人差はありますが、だいたい30〜50分の間にはカフェインが吸収され、眠気覚ましなどの効果が得られます。また効果の持続時間は、若い人で2時間程度、高齢者で4時間程度です。
なので、集中したい時の30分前くらいにコーヒーを飲んで有効活用したり、寝る前の約3時間はカフェインの摂取を控えておいたりするといいでしょう!
ちなみに、「子どもがコーヒーを飲むと背が伸びなくなる」と言われているのは、夜に眠れなくなってしまい睡眠によって分泌されるはずだった成長ホルモンが出にくくなってしまう、というパターンから勘違いされている迷信です。
夜に眠れれば問題なく、コーヒー自体に成長ホルモンを阻害するような効果はないので安心してください
代謝促進
カフェインが中枢神経に作用することで交換神経にも影響が出て、その結果、血圧の上昇や新陳代謝の促進の効果があります。
これらの効果に目をつけてダイエットなんかに活用している方もいらっしゃるようですね。
コーヒーを飲んでからの運動は、代謝の促進も相まってより効果的、しかもカロリーが低いブラックコーヒーならなおさらよいでしょう。
こちらの効果が出始めるのは、眠気覚ましと同じ30~50分後程度なので、運動の1時間くらい前に飲んでおくといいでしょう!
ただし飲みすぎには注意です!
通常の量ならば基本問題はありませんが、過剰に摂取した場合、運動によって負荷がかかることもあり、最悪の場合不整脈を引き起こしてしまうこともあるので気を付けましょう。
消化促進
コーヒーの飲むことによって、カフェインとポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が作用して胃のはたらきが促進して消化を助ける効果があります。
食事の締めにコーヒーが出てくるレストランなんかのように、食事の後にコーヒーを飲むことによって、胃液の分泌が高められ胃への負担が軽減します。
しかし、この効果が行き過ぎてしまうと胃粘膜が傷ついてしまい逆効果になってしまいます。
なので空腹時や、お腹の調子が悪い時は避けた方がいいでしょう。
他にも、急性的な効果としては、利尿作用や便通改善などが挙げられます。
しかし気を付けておかないといけないのは、これらの効果を有効活用するためには、適量のコーヒーを摂取すること、また体調に問題がない時に摂取することの二点に気を付けなくてはならないということです!
どんなに体にいいものでも、正しく扱わなければ逆効果になってしまうので気をつけましょう
継続は力、慢性的な効果
習慣的に飲むことによって得られる慢性的な効果もコーヒーを飲用する上で注目すべきポイントです。
急性的なものと違って、目に見える効果がすぐに出るわけではありませんが、さまざまな疾患を予防してくれるという素晴らしい点があります。
どのような効果があるのか、見てみましょう。
糖尿病予防
コーヒーの慢性的な効果において最も注目されているのが、糖尿病の発症リスクの低下です。
細かいメカニズムは明らかになっていませんが、複数の疫学調査の結果、コーヒー飲用者の糖尿病発症リスクが低下することが確認されていて、男性が約15%、女性が35%程度軽減するという結果が出ています。
カフェインやクロロゲン酸の効果ではないか?という仮説が有力ですが、ディカフェのコーヒーでも同様な効果が得られたり、紅茶類では効果が得られなかったりするため、なんとも言えないのが現状です。
神経病予防
糖尿病の他にも、神経系の疾患予防にもつながるという効果が確認されています。
発祥リスクが抑えられる病には、パーキンソン病やアルツハイマー病、認知症が挙げられます。
カフェインによる効果が大きいと考えられていますが、こちらも未だ完全にはどうしてこのような効果があるのか明らかになっていません。
今後、研究が進めばより詳しいことがわかっていくことでしょう。
一部の癌予防
コーヒーが癌の予防になるのか、はたまた発がん性を持っているのか、この議論は長いこと行われています。
結論から言いますと、発症リスクが下がるのもあれば、上がるのもあるとされています。
発祥リスクが下がるという報告がされているのが...
肝癌
子宮体癌
口腔・咽頭癌
などです。
肝癌に関しては、カフェインによる肝機能の向上が影響しているという可能性が考えられています。
逆に上がるとされているのが...
膀胱癌
肺癌
などです。
しかしこれらは、非喫煙者のなかでコーヒーを飲んでいたグループの方がリスクが高かったという調査結果や、一日に大量に飲用しているグループの方が少量のグループより高かったといった、結果からきているもので、コーヒーによる影響は大して関係ないのではないかという声もあります。
どう飲むのがいい?
急性的効果、慢性的効果どちらも期待する場合も正しい飲み方をしないと逆に体調を悪くしてしまうかもしれません。
健康的にコーヒーを飲用するために気をつけた方がいい点を見ていきましょう!
コーヒーの適量は?
どんなにいいものでも摂りすぎは身体に毒です。
コーヒーにおいてもそれは同じで、過剰に摂取してしまうと身体に悪影響を与えかねないです。
では、どの程度が適量なのか?
この答えは実は、人それぞれです。
体質によっては一杯で気分が悪くなってしまう人もいれば、何杯飲んでも問題ない人もいます。
ただ、カフェインを摂取しても具合が悪くならなかったり、疾患にあてはまらない大部分の人には、一日3〜4杯が健康上問題ないとされています。
短時間で5杯以上摂取する場合、頭痛などの症状を引き起こしやすいので注意が必要です!
子どもが飲む場合
小さな子どものカフェイン代謝能力は大人のそれとほぼ同じとされているので、習慣的にコーヒーを飲むワイルドな子どもがいたとしても安全性に問題はないとされています。
ただ、やはり身体が小さい分、飲む量に関しては気をつけないといけません。
目安としては、成人の三分の一程度です。飲む回数自体を減らしてもいいですし、牛乳で薄めてもいいでしょう。
妊婦さんが飲む場合
カフェインの過剰摂取は流産のリスクを高めるため、妊娠中の方はなるべくコーヒーを摂取しないことをお勧めします。
どうしても、飲みたいという場合は一日2杯以内ならば摂取しても安全だと言われています。
しかしこの2杯以内というのは、お茶など他のカフェインを含むものを摂取しない場合限定なので、安心して飲んでいただくには、カフェインレスのものを飲んでいただくのが一番いいでしょう。
ベースコーヒーでもカフェインレスのコーヒーを扱っていますので、お店にいらした際に、ご希望であれば、お気軽にお声かけ下さい!
コーヒーを楽しみつつ、期待できるさまざまな効果を有効活用する。これほど素敵なコーヒーライフはないでしょう。
そのためにはコーヒーとうまく付き合い、自分に合った飲み方を知ることが大切です。
自分にはどれくらいが適量なのか、効果が出るまでどれくらいかかるのか、少し気にしてコーヒーを飲んでみるのも面白いかもしれませんね。