生産地を知ろう!:ルワンダ編
生産地を知ろうシリーズ、前回はコーヒー発祥の地エチオピアをご紹介しました。
今回は同じアフリカ大陸の「ルワンダ共和国」をご紹介します!
四国の1.5倍程度の小さな国ですが、美しい自然と街が広がる素敵な国です。
1994年からのルワンダ大虐殺という暗い時代を乗り越えたこの国では、多くのファンを魅了するコーヒーが生み出されています。
【目次】
生産概要
高いポテンシャルを持つコーヒー新興国、ルワンダ。この国において輸入収入の約50%を占めるコーヒーは社会経済状況向上ため重要な作物です。
そんなアフリカのこの国の生産概要を見ていきましょう。
生産量
国際コーヒー機関(International Coffee Organization-ICO)によると、ルワンダの2018年コーヒー生産量は、25万袋分。一袋が60㎏なので、1万5千トンのコーヒーが生産されています。
生産量ランキングで言えば、アフリカでは第10位、世界では第29位です。
世界の生産量から見ると、約0.15%をエチオピアのコーヒーが占めていることになります。
栽培方法
ルワンダで栽培されているほとんどの品種がスペシャリティコーヒーとして取り扱われることが多いアラビカ種。また缶コーヒーなんかに使われることもあるロブスタ種も一部栽培されていて、収穫時期は品種によって異なります。
アラビカ種は3月~8月、ロブスタ種は5月~6月の間に収穫されます。
ルワンダでは、約50万の小規模農家によってコーヒーが栽培されていて、有機肥料を使わない自然栽培を行っています。
精製は、以前はナチュラルが主流でしたが、スペシャリティーコーヒーブームの影響もあり、ウォッシュドが推奨され、ステーションの数も増え今ではウォッシュドの方が主流です。
また等級はカッピングと欠点数によって5段階に分けられ評価されます。
主な生産地
アフリカ大陸の中央に位置するルワンダでは、コーヒー栽培は広い地域で行われています。
「千の丘の国」と呼ばれるルワンダは起伏に激しく、多くの山々がそびえ立ちます。それらの険しい山の中腹や火山灰性の土壌を多く蓄えた高地にてコーヒーは栽培されています。
栽培地域は主に4つに分けることができます。
柑橘系のやカラメルの風味を持ちバランス的な甘さのあるコーヒーが多い、北部州。
フローラルなアロマを持ち、ジューシーな口当たりを演出するコーヒーが多い、ギブ湖周辺の西部州。
花や柑橘系の香りが特徴的で繊細な口当たりを持つものが多い、中央高原周辺の南部州。
そして、チョコレートやベリー系の風味が特徴のものが多い、東部州です。
特徴
ルワンダのコーヒーは、フルーツの甘い香りやフローラルな香りが特徴的です。
ブルボン種が多いこともあり、その澄んだ香りも一つの特徴と言えるでしょう。
また、バランスが取れていて飲みやすいのも魅力の一つです。
ベースコーヒーにとってルワンダのコーヒーはとても思い入れのあるコーヒーです。
パイナップルのような鮮やかな香りとジンジャーや蜂蜜のようや独特なニュアンスが楽しめる、ルワンダ フイエマウンテン ガコ農園
ルワンダ南部のフイエという地域を代表するウェットミル「フイエマウンテンコーヒー」。
ここでは生産者の方々、そして日本にも訪れたことのある、代表のデイビット氏が、コーヒーの品質向上と労働環境のさらなる充実のために日々前進を続けています。
ベースコーヒーでも、様々な形で生産者の前進に貢献できるよう、これからも変わらぬ繋がりを持ち続けて行きたいと考えています。