オレンジのような風味と優しい甘味のコーヒー
オレンジを思わせる優しい風味と、後味にほんのりと広がる甘味が感じられる、飲みやすくバランスの取れたコーヒーです。
「木々の土地」を意味する”グアテマラ”は中央アメリカ北部に位置する共和制国家で、コーヒー生産量は世界第10位(2019年)は中米を代表するコーヒー生産国です。
国土の約70%が火山に囲まれた山岳地帯になっており、昼夜の寒暖差や豊富な雨量、火山灰の土壌などコーヒー栽培に適した条件がそろっており、高い品質のコーヒー豆を生産しています。
グアテマラ北西部に位置するウエウエテナンゴ県は特に標高が高く、激しい寒暖差にさらされ完熟したウエウエテナンゴ産の豆は、豊かな香りとコク、爽やかな酸味を持つ上品なコーヒーに仕上がります。
生産者のフランシスコ・モラレス氏と彼の妻は40年以上にわたりコーヒーを生産し、その中で多くのことを達成しました。彼らが生産を開始した最初の年は、非常にチャレンジングな年になりました。しかしながら、ハードワークと献身的な姿勢、そしてコーヒーへの深いコミットメントのおかげで、コーヒー農園は家族に収入をもたらすビジネスに成長したのです。
長きにわたりモラレス氏は常に品質向上へ強い関心を持ち、新たな挑戦を行い続けており、彼のコーヒーはウエウエテナンゴ・ハイランドコンペティションで数々の賞を受賞しています。
透明性のある生豆取引
エクスポーターのプリマヴェーラコーヒーは、ウエウエテナンゴやフライハーネスを中心とした250件にも及ぶ小規模生産者と繋がりを持ち、そのコーヒーチェリーの精製を行っています。北米とオランダにオフィスを構えそれらの地域ではインポーターとしても機能していました。アジアにおいてはインポーターの機能がありませんでしたが、世界中のコーヒー生産者とロースターをつなぎ、ダイレクトトレードを可能にするプラットフォームの実現を目標に掲げる”TYPICA”の参画によりアジアへのインポートが実現しました。
※プリマヴェーラコーヒーのナディーンさん
コーヒーが生産国から日本に届くまでの間にはたくさんの行程を介し、どこにどれだけの費用が発生し、生産者にどれだけのお金が渡ったのか我々が知ることはないことが多いですが、プリマヴェーラコーヒーもTYPICAもそれらの情報、仕入れ価格の内訳を公開してくれています。
これらの情報がはっきりと見て取れる、透明性のある取引が行われていることがわかるため、安心して取引することが可能となるのです。
取引に関してのこちらのブログもご覧ください→新たなコーヒー生豆取引の流れ
ライトロースト(right roast)中深煎りコーヒー
ライトローストのコーヒーの特徴は、「香り高く」「さわやか」です。
ライトローストのコーヒーは酸味量のコントロールが必要になってくるため、特に焙煎技術を求められます。
当店のコーヒーは嫌な酸味を感じることがないライトローストを目指しており、且つ「香り」と「さわやかさ」を最大限に引き出せるよう注意しながら焙煎しています。
シングルオリジンのコーヒーでは特に産地の持つ個性を損なうことなく、ペーパードリップで淹れて美味しいと感じるバランスの取れた味わいを実現しています。
焙煎行程での香りの変化
焙煎スタートから焙煎終了まで、一刻一刻とコーヒー豆の香りは変化していきます。
変化のポイントがいくつあり、そのポイントを逃してしまうと、品質に大きく影響します。
香りを捉えることができないことのないよう、体調管理には十二分に気を付け、刺激の強い食事(たまねぎ、にんにく等)を取らないなど焙煎人として最低限のことに注意しながら日々の品質管理に努めています。
品質管理
ベースコーヒーでは、焙煎後の品質チェックを毎回行っております。
特に季節の変わり目は、気温、湿度の変化のよる、焙煎行程の見直しが必須となります。
その変化を捉えることが出来るのが、「カッピング」という品質チェックです。
日々のカッピングで味わいの微妙な変化に気付き、焙煎へフィードバックするという地道な作業を繰り返すことにより安定した品質をお届けできるものと考えております。