衝撃的なピーチのインフューズドコーヒー
インフューズドコーヒーと呼ばれるこのコーヒーは、収穫されたコーヒーチェリーにピーチの果肉とワイン酵母を一緒に入れ、72時間嫌気性発酵を行い、精製されたコーヒーです。
コーヒーが本来持っているクリーンな味わいはさることながら、ピーチの香り、後味にはバニラのような滑らかな甘みがバランス良く調和しています。インフューズドコーヒーはまだ始まったばかりの製法ですので、希少なこのコーヒーをぜひお試しください。
▼生産者:フェリペ・アルキラさん
新たな挑戦、インフューズドコーヒー
今回紹介するコーヒーは、ピーチとワイン酵母を使用し、フルーツワインのようにさせたものを発酵中に加えたコーヒーです。
まず収穫されたチェリーはグレインプロに、生のピーチの果肉とワイン酵母と一緒に入れられ、72時間の嫌気性発酵を行います。その後はパルピングされ、ミューシレージを残した状態で、アフリカンベッドに置かれ丁寧に乾燥されます。この精製におけるミソは、一緒にワイン酵母を入れ、発酵中にフルーツワインのように添加物を変化させたことにあります。
4代、80年続くCofinet社のコーヒー事業
Cofinet社の前身は80年以上もの間高品質のコロンビアコーヒーを扱い続けてきた、有力な輸出業者でした。そして2015年、代表のフェリペさんとカルロスさんによってCofinet社は立ち上げられ事業の拡大に舵を大きくきりました。
具体的には、ウォッシュでの精製がほとんどであったコロンビアにおいて、特殊な発酵プロセスの豆を専門とする専門業者として、日々世界のトレンドを追いかけながら、世界のロースターが驚くようなクロップを生み出しています。
また、同社は収穫後の工程を一挙に担うことで、農家さん達の負担を減らし、彼らが良質の完熟したチェリーだけを生産することに集中することを可能にしました。このようなサポートにより、同社とやり取りをする農家さんはチェリーの質を向上させただけでなく、収入も向上させることができ、意欲的に持続可能なコーヒー栽培に取り組めるようになりました。
▼コーヒーチェリーにピーチ果肉とワイン酵母を入れた状態
▼コーヒーチェリー
▼エデン農園の風景
ライトロースト(light roast)中煎りコーヒー
ライトローストのコーヒーの特徴は、「香り高く」「さわやか」です。
ライトローストのコーヒーは酸味量のコントロールが必要になってくるため、特に焙煎技術を求められます。
当店のコーヒーは嫌な酸味を感じることがないライトローストを目指しており、且つ「香り」と「さわやかさ」を最大限に引き出せるよう注意しながら焙煎しています。
シングルオリジンのコーヒーでは特に産地の持つ個性を損なうことなく、ペーパードリップで淹れて美味しいと感じるバランスの取れた味わいを実現しています。
焙煎行程での香りの変化
焙煎スタートから焙煎終了まで、一刻一刻とコーヒー豆の香りは変化していきます。
変化のポイントがいくつあり、そのポイントを逃してしまうと、品質に大きく影響します。
香りを捉えることができないことのないよう、体調管理には十二分に気を付け、刺激の強い食事(たまねぎ、にんにく等)を取らないなど焙煎人として最低限のことに注意しながら日々の品質管理に努めています。
品質管理
ベースコーヒーでは、焙煎後の品質チェックを毎回行っております。
特に季節の変わり目は、気温、湿度の変化のよる、焙煎行程の見直しが必須となります。
その変化を捉えることが出来るのが、「カッピング」という品質チェックです。
日々のカッピングで味わいの微妙な変化に気付き、焙煎へフィードバックするという地道な作業を繰り返すことにより安定した品質をお届けできるものと考えております。