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コラム
COLUMN

2019.07.07
コーヒー

メリタ、カリタ、ハリオどう違う?ドリッパー比較

ペーパードリップをご自宅でやっている方や、これから器具を集めようという方が一度はぶつかるのが、豊富なドリッパー問題です。

形状や穴の数など様々な種類があるドリッパーを前に、どれがどう違うのか?どれを選べばいいのか?悩まれる方が多いと思います。

今回はそんなドリッパー選択時の参考に少しでもなればと、3タイプのドリッパーをさまざまな点からご紹介します!

 

なぜいろいろなドリッパーがあるのか?

穴が3つあったり1つだったり、台形だったり円錐だったり、内側に溝(リブ)がたくさん入っていたり少ししか入っていなかったりと様々ですが、形状の違いによって何が変わるのか?

それは、お湯の落ちる速度つまりはお湯とコーヒー粉が触れる時間です。

コーヒーの抽出は、コーヒー粉の成分をお湯で溶かし出す作業のこと…お湯がゆっくりと落ちれば、お湯とコーヒー粉がしっかりと触れ合い、その分コーヒー成分は濃く抽出されます。

反対にお湯が早く落ちる場合は、お湯とコーヒー粉が触れ合う時間が短くなり、その分成分は薄く抽出されることになります。

ハンドドリップ

コーヒーを理想的な抽出具合にするため、お湯の落ちる速度を調節する必要がありました。

それぞれのメーカーが研究を重ねた結果、理想の抽出速度を可能にさせるドリッパーの形、穴の数、リブの形状が違うさまざまなドリッパーがあるのです。

 

いろいろなドリッパーの特徴

コーヒードリッパーの種類はとても豊富で、いろいろな形をした物があります。

今回はその中でもタイプの違う3つのドリッパーの特徴をご紹介します。

 

メリタ社の1つ穴ドリッパー

ペーパードリップを最初に開発したメリタ社のドリッパーは安定したドリップが可能なことが特徴です。ペーパードリップを始めたばかりの方にオススメ。

メリタアロマフィルター12

形状

台形、小さな1つ穴、全体に広がるリブ

お湯が落ちる速度

遅い。注いだ量に関係なく一定のスピードで落ちていく。

コーヒーの味への影響

味わいはしっかりとした重みのあるものになりやすい

メリット

・毎回同じ味わいになるため、一定した品質でコーヒーを楽しむことができる。

・お湯を必要量注げばあとは待つだけなので、比較的簡単。

デメリット

・味わいのコントロールができないため、好みの味に近づけることができない。

 

カリタ社の3つ穴ドリッパー

日本の会社であるカリタ社の代表的なドリッパーが穴が3つのドリッパーです。

比較的簡単にコントロールが可能なので、ペーパードリップに少し慣れてきた中級者の方にオススメです。

カリタドリッパー

形状

台形、3つ穴、全体に広がる深いリブ

お湯の落ちる速度

やや速い。淹れ方によって変わる。

コーヒーの味への影響

ややしっかりとした味わいになりやすいが、淹れ方によってコントロール可。

メリット

基本的にしっかりとした味わいをキープしつつ、味わいのコントロールが可能

デメリット

振れ幅は比較的小さいが、淹れ方によって味わいが左右するため練習が少し必要。

 

ハリオの円錐形ドリッパー

海外のカフェなどでも見られるようになったハリオのドリッパーは螺旋状に広がるリブが特徴です。

ペーパードリップにだいぶ慣れてきた方にオススメです。

ハリオドリッパー

形状

円錐形、大きな一つ穴、螺旋状に広がるリブ

お湯の落ちる速度

やや速い。淹れ方によって変わる。

コーヒーの味への影響

ややスッキリとした味わいになりやすいが、淹れ方によってコントロール可。

メリット

好みに合わせた味わいのコントロールが可能。

デメリット

淹れ方によっての振れ幅が大きいため、慣れるまでに練習が必要。

 

まとめ

参考として…

使いやすさや簡単さを追求するならばメリタ社のドリッパー

コーヒーの特徴をその都度活かしたコーヒーの淹れ方をしたいのならばハリオ社のドリッパー

両方の中間を取るのならばカリタ社のドリッパー

…と考えるとわかりやすいでしょう!

しかし、どのドリッパーにも強みがあれば弱みがあるので、これが一番いい!と言い切ることはできないのが正直なところです。

豆によっては、ハリオを使った方がおいしいと思うものがあれば、メリタを使った方がおいしいと思うこともあり、また淹れ方次第で味わいが変わることもあるので楽しみ方は人それぞれです。

自分が淹れやすいドリッパー一種だけを使って安定した抽出の下コーヒーを楽しんでも、好みに合わせてドリッパーを使い分けたりしてもいいでしょう!